Intel「Alder Lake」が対応!爆速メモリDDR5はいつ普及?DDR4との違いは?

記事の要約
  • Intel第12世代プロセッサ「Alder Lake」がDDR5メモリに対応すると発表した
  • DDR5メモリは現在のDDR4メモリの2倍の性能、電力効率も良い
  • メモリ自体は既に量産体制、市場への浸透はもう少し先か

参考 : https://www.intel.com/content/www/us/en/newsroom/resources/press-kit-architecture-day-2021.html

Intel「Alder Lake」がDDR5メモリに対応

 Intel Architecture Day 2021(8/19)にて、今秋登場のIntel第12世代プロセッサ「Alder Lake」の仕様が明らかになってきた。筆者としては「Thread Director」が最も面白い機能だと感じる。スレッドをPerformance-Coreで走らせるべきか、Efficient-Coreで走らせるべきかという情報をOSに知らせる機能のようだ。

 さて、そんな中でやはりDDR5メモリに対応した、という点にも注目が集まっているのではないだろうか。

 DDR5メモリは既存のDDR4メモリよりも高い性能が見込まれ、既に試験的な開発・販売が行われているが、CPU側が対応していないことによりコンシューマへの普及はまだ始まっていない。

 AMDの第五世代Ryzen「Raphael」もDDR5対応が見込まれているが、発売は2022年と予想されているため、これに関してはIntelが一歩リードしたといったところだろうか。

筆者メモ

皆さんは「Alder Lake」について、何に最も興味が湧いたでしょうか?

DDR5の性能について

 DDR5はMicronがサンプル出荷を発表した2020年初頭から、その性能の高さに期待が集まっていた。2020年には最終仕様が確立され、SamsungやSK hynixといった各DRAMベンダが量産・出荷準備を発表した。

 現在一般的に使われているDDR4との違いについて、最もわかりやすく違うのは以下のような点だ。

データ転送レートの向上

 データ転送レートはDDR4では最大3200MT/s程度であった。一方で、DDR5は最大6400MT/sまで対応する。

 データ転送レートは「CPUに対してデータ転送コマンドを、1秒間に何回送信できるか」を示す。よって、CPUがボトルネックにならない限り、この数値はそのままメモリのデータ転送速度に直結する。つまり、DDR5はDDR4よりも単純に2倍の速度でデータのやりとりを行いうる、ということになる。

 これはDDR5ではメモリークロックを速くすることができるから、である。CPUと同様にメモリーにもクロック周波数があるが、DDRの場合は単純にクロックごとに2回の命令実行ができる。

 CPUでは周波数とIPC(Instruction Per Cycle)を掛け合わせた数値が性能になるが、DDRメモリはこのIPCにあたる部分が2で固定値といえるため、クロックはそのままデータ転送レートにつながる。

 DDR5ではメモリークロックをDDR4の2倍にすることが可能になったため、データ転送レートも2倍にすることができるのだ。

電圧の低下

 動作電圧は当然規格化されているが、DDR4では1.2V、DDR5では1.1Vとなり、わずかな電力効率の向上が見られる。ただ、DDR3が1.5Vで、DDR4で1.2Vに低下したことを考えるとこの電力性能向上はあまり大きくない。

 正直この差は微々たる差に見えるが、高性能化してきたモバイル端末においては重要になってくるのかもしれない。

筆者メモ

電圧低下は結構アピールされていますが、正直大きな進歩には思えないんですよね…。

容量の増加

 特殊な例を除き、DDR4ではシングルパッケージでは16GBが最大値だったが、DDR5では最大32GBのパッケージに対応する。

 ゲームやクリエイティブな使い方によって、コンシューマでも相当なメモリを積んだPCを利用している方も多くなってきた今日では、1枚で32GBに対応したメモリというのはそれなりに需要もあるのではないだろうか。

いつごろの普及になるのか?

 メモリ自体は既に量産体制ができているため、問題はCPUとマザーボード側の対応である。メモリ単体ができていても、それを差せるマザーボードとそれを利用できるCPUがなくては意味がない。ある意味、「CPUとマザボ待ち」という状態といえる。

 その意味で、コンシューマ向けでは今回のIntel「Alder Lake」は初のDDR5対応CPUとなったため、これを機に普及していくことが見込まれる。もちろん、マザーボードも「Alder Lake」の登場に合わせて普及されていくため、DDR5が利用できる状態になるだろう。

 あとはAMDが来年2022年、DDR5対応のRyzenを発売することで徐々にDDR5がデファクト化されていくはずだ。数年後にはDDR4メモリは過去のものになっているのではないだろうか。

筆者メモ

AMDのシェアもかなり伸びてきているので、RyzenがDDR5対応するのも重要なポイントですね。